2012年3月7日水曜日

ビタミンAやEを摂り過ぎるとどうなりますか?

ビタミンAやEを摂り過ぎるとどうなりますか?







ビタミンEは輸送タンパク質に吸収量をコントロールされていますので脂溶性ビタミンですが日常の生活では過剰症はありません。ただし過剰症が全くないわけではなくサプリから通常よりかけ離れた量を摂ると出血の危険が高まります。また死亡率が高まると云う事もあるようですが、これに関してははっきりした理由はわかっていません。ビタミンAは摂り過ぎると過剰症があり急性中毒として悪心(おしん)嘔吐、頭痛、皮膚の剥離、顔面の紅潮などの症状があります。慢性中毒では頭骸骨の変形、微熱、脱毛、体重の減少、食欲不振、肝障害、甲状腺機能低下などの症状があります。またビタミンAの副作用で催奇形性があり妊娠初期や妊娠を希望する女性は注意が必要です。ビタミンAは動物や植物などから摂取しますが動物からは主にビタミンA(レチノール)を摂取します。レチノールは蓄積されるため過剰症がありますが野菜などから摂るβカロチンはプロビタミンAでビタミンAになる前の状態です。体内で必要な分だけビタミンAに変換し余分は蓄積されない性質がありますので過剰症はありません。したがってレチノールで足らない分をβカロチンから摂れば過剰症になる事はありません。








剰摂取によるビタミンA過剰症(軽度であれば下痢などの食中毒様症状、重篤であれば倦怠感・皮膚障害など)があります。後述の医薬品を服用するなどで大量のビタミンAが体内に蓄積された場合、さらに催奇形性(奇形児が生まれる)のリスクが非常に高くなります。



剰摂取によるビタミンA過剰障害の例



激しい頭痛(おもに後頭部)

脱毛

骨・四肢の痛み

不安、易刺激性(不機嫌)

吐き気や嘔吐

肝機能障害

疲労感

奇形の発生

食欲不振

発疹

下痢

睡眠障害

皮膚の荒れ、かゆみ、色素沈着

めまい

鼻血



ビタミンEの過剰摂取による障害はあまり認められいません。ただし、脂溶性のため体内に蓄積しやすいことから、過剰摂取はお進めしません。近年の研究において、サプリメントとして過剰摂取すると死亡率が高まるとの報告も出され、過剰摂取に対する警鐘となっています。



何事も適度が一番だと思いますよ。

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