2012年3月28日水曜日

ビタミンEを取ると美容にどのような効能がありますか?

ビタミンEを取ると美容にどのような効能がありますか?







老化、ガンを予防します





体を構成する細胞は不飽和脂肪酸と呼ばれる細胞膜によって覆われています。

活性酸素はこの不飽和脂肪酸を酸化させて過酸化脂質を形成し、その結果細胞は鉄が空気中の酸素の影響でさびるのと同じように、さびて老化の進行やガンの誘発などの原因となります。



ビタミンEは細胞膜に常駐し、いち早く活性酸素に電子を渡して安定化させ不飽和脂肪酸への影響を未然に防ぐと共に、自分は反応性の穏やかなビタミンEラジカルへと変化して、その活性を失います。



さらにここにビタミンCがあれば、電子が渡され再びビタミンEは活性を取り戻します。ビタミンCはビタミンCラジカルとなり、水溶性ですので分解された後、尿中へと溶けだし対外へと排出されます。



体の老化やガンなどを予防する、ビタミンEとビタミンC、それから活性酸素を消去するβ-カロテンなどを、一般に抗酸化ビタミンと言います。





動脈硬化を予防します





コレステロールは本来からだにとって必要不可欠な存在ですが、取りすぎると動脈硬化などの原因となります。

コレステロールには運搬・回収の形でそれぞれ悪玉コレステロール(LDL)、善玉コレステロール(HDL)の2種類がありますが、このうちLDLが増えすぎると活性酸素と反応して酸化LDLとなり、血管を傷付けはじめます。

酸化LDLはマクロファージによって処理されますが、処理しきれなくなるとマクロファージ自体が貯まって泡沫細胞化しこぶとなって血管を狭めてしまいます。



血行を良くします





ビタミンEは自律神経に働きかけることで、血管の収縮を促す神経伝達物質の生成を抑え、毛細血管の拡張をはかります。頭痛や肩こり、冷え性などの血行不良による症状の緩和が期待できます。



肌のシミやソバカスの原因として嫌われているメラニンですが、実はとても重要な働きを担っています。紫外線が表皮の下の真皮にまで侵入するとコラーゲンやヒアルロン酸などからなる網目状の細胞に乱れや破壊が生じ、その結果保湿性、弾力性が失われて、肌がしわになってしまいます。メラニンは紫外線を吸収することで肌を守ってくれているのです。



メラニン色素は皮膚の一番下の基底層と呼ばれるところで作られます。そして新陳代謝で新しい細胞に押し上げられて、通常28日で角質層まできて最後は剥がれ落ちます。

ですがストレスや不規則な生活などで新陳代謝が乱れると、なかなか押し出されずに、メラニン色素が沈着してしまいシミやソバカスの原因となってしまうのです。



ビタミンEやβ-カロテンには紫外線により発生した活性酸素を除去する働きがあります。またビタミンCには、一度出来てしまった黒色メラニンを無色の還元型メラニンへと変化させめだたなくする働きがあります。

ビタミンEにはこのほか血行をよくして皮膚の新陳代謝を高め、表皮下のメラニン色素のターンバックを促進させ、押し出しを早めることも期待できます。



生殖機能の維持





ビタミンEは脳内の血行がよくすることで、ホルモン分泌の司令塔であり、自律神経の中枢でもある視床下部の働きを活発化させ、生殖機能の維持・改善に努めます。

またビタミンEは副腎や卵巣などに高濃度で含まれており、直接男性ホルモンや女性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝にも関わっています。



閉経後に起きる更年期障害などは女性ホルモンの分泌の激減が大きな原因の一つです。

ビタミンEは女性ホルモンの分泌を助けることで、これら症状の予防・改善の効果が得られます。



また男性ホルモンの分泌とも関連しており、精力減退などにも効果が期待出来ます。

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