2012年3月9日金曜日

ビタミンA と β‐カロテン の違いは?

ビタミンA と β‐カロテン の違いは?







◆ビタミンA、レチノール当量とは

ビタミンAは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつで、レチノール当量(μg)として表されます。これは動物性食品に含まれるレチノールの量と、主に植物性食品から摂取されるβ(ベータ)-カロテンなどのカロテノイドが体内でビタミンA作用をする場合の換算量との合計です。ビタミンA(レチノール当量)は次の式で算出します。



レチノール当量(μg)=レチノール(μg)+1/12×β-カロテン当量(μg)



なお、少し前までビタミンAはビタミンA効力(単位はIU;アイユー)で表されていましたが、ビタミンA作用をする量であるレチノール当量(μg)で表されるようになりました。「ビタミンA効力 1IU=レチノール当量0.3μg」に相当します。



◆β(ベータ)-カロテン当量とは

カロチノイドは植物や動物に含まれる色素成分です。このうち私たちの体内でビタミンA作用をするカロチノイドには、緑黄色野菜に多いα(アルファ)およびβ(ベータ)-カロテン、またみかんなどに多いクリプトキサンチンがあり、これらは植物中の赤、黄などの色素成分です。

この中で、ビタミンA作用を最もよく発揮するのはβ-カロテンであることから、ビタミンA作用をするカロチノイドをβ-カロテンで代表して表したものがβ-カロテン当量です。α-カロテンおよびクリプトキサンチンのビタミンA作用は、β-カロテンの50%とみなし、次の式で計算します。



β-カロテン当量(μg)=β-カロテン(μg)+1/2α-カロテン(μg)+1/2クリプトキサンチン(μg)

0 件のコメント:

コメントを投稿